実は【アイヌ出身】だった意外な芸能人まとめ!特徴や活動内容
芸能界には様々な人が集まるので、ハーフもいれば外国人もいますし、「アイヌ」の方々も伝統を守り後の代に受け継ぐ活動をしています。
ヤマト民族と一緒に生活しているアイヌ民族は、見た目などにあまり違いが見られなくなった関係で、言われなければ気付かないケースが多いんですね。
そんなアイヌですが、芸能人として誰が有名なのか知りたいですよね?
ここでは、「アイヌ出身」だった意外な芸能人8名について紹介していきます。
アイヌ出身だった意外な芸能人8名

ここからアイヌ出身だった芸能人8名を紹介していきます
「宇梶剛士」…渋くて演技派の俳優がアイヌの血を引いていた
俳優「宇梶剛士」さんは、母親がアイヌ民族であると明らかにされており、アイヌの末裔に属しているんですね。
渋くて演技力抜群であり、さらに高い身長と筋骨隆々の恵まれた体格を武器に、若い頃は相当ヤンチャしていたとのこと。
少年院にも何度かお世話になり、そこでチャップリンの伝記を読み感動して芸能人になる決意をしました。
無名な下積み時代を経て、芸能界でその名を知らない者はいないほどに成功を収め、アイヌの末裔の芸能人として幅広く知られています。
「アト゜イ」…アイヌ民族伝統の音楽を世の中に広めていた
歌手「アト゜イ」さんは、"アイヌ詞曲舞踊団モシリ"を設立し、自身も作詞作曲を手掛ける芸能人です。
「ト」に半濁音を付けて"アト゜イ(Atuy)"と呼び、アイヌ語の発音で、「ト゜」は「トゥ」に近いとのこと。
アイヌ民族の母と、非アイヌ民族の父との間に生まれたアト゜イさんですが、父が生まれる前に失踪したので、アイヌ民族の集落で育ちます。
そのため、アイヌ民族のアイデンティティを強く持ち、芸能界でもその存在は広く知られているんですね。
アイヌの伝統的な踊りや音楽を、非アイヌの人にも知ってもらおうと、様々な分野で活動しています。
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「OKI」…民族楽器"トンコリ"でアイヌ文化を紹介していた
ミュージシャン「OKI」さんは、アイヌ民族出身の芸能人で、民族楽器「トンコリ」を演奏してアイヌ文化を紹介する活動に携わっています。
伝統的なアイヌ音楽を、どうすれば現代の人々に親しんでもらえるのか試行錯誤しながら、音楽を作る活動を続けているんですね。
OKIさんの音楽の特徴は、アイヌの伝統音楽にロックやレゲエの要素を混ぜた新感覚のもので日本国内に限らず、世界各国を飛び回っています。
アイヌ出身の芸能人を集めて、バンドやグループの結成をプロデュースする立場としても活動。
アイヌという文化を、多くの人に知ってもらいたく多忙な毎日を送っています。
「MAREWREW」…アイヌ出身の"女性バンドグループ"としてNHKにも出演していた
バンド「MAREWREW(マレウレウ)」は、アイヌ出身の女性を集めて結成されたグループで、「OKI」さんがプロデュースしました。
MAREWREWはアイヌ語で「蝶」を意味するようで、アイヌの伝統歌「ウポポ」をテーマにして活動をしています。
NHKの教育番組への出演や、日本のみならず世界の音楽祭にも出演した経験を持つ有名なバンドなんですね。
当初は4人グループとして活動していましたが、1人が活動休止をしているので、現在は3人体制で音楽活動に携わっています。
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「深月ユリア」…父がアイヌ民族で母がポーランド人のハーフだった
女優やモデルとして活動している「深月ユリア」さんは、父がアイヌ民族で母がポーランド人というハーフ芸能人です。
国内の映画や舞台、さらにはドラマなど幅広い分野で活躍している彼女は、とても演技が上手でスタッフなどからの評価も高いとのこと。
大学時代にスカウトされて芸能人としてデビューし、芸能事務所を自ら立ち上げ「社長」という肩書を持っています。
女優をやりながら社長をこなす、アイヌ芸能人として今後の活躍が期待されています。
「酒井美直」…ライブを中心に国内外で活躍していた
ミュージシャン「酒井美直」さんは、アイヌ出身者が集まったバンドの代表を2010年まで務めていた芸能人です。
バンドが解散した後は、ゲームミュージックの作曲者として知られる「浜渦正志」さんとユニットを組み「IMERUAT(イメルア:アイヌ語で"稲妻が光る"の意味)」を結成。
2人が知り合ったキッカケは、ゲームソフト「ファイナルファンタジーXIII」の音楽に、酒井美直さんヴォーカルとして参加したことにあります。
ライブを中心に国内外で活躍するようになり、2017年には国内でライブツアーを行えるまでに知名度が上昇。
アイヌの伝統的な感性を武器に、日本の音楽シーンをさらに盛り上げてくれるでしょう。
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「安東ウメ子」…アイヌ民族の音楽を広める活動をしていた
音楽家「安東ウメ子」さんは、歌と"ムックリ"の名手として知られた芸能人です。
"ムックリ"というのは、口琴と呼ばれる楽器の一種であり、口の中で音を共鳴させ独特の音色を響かせる、アイヌ伝統の楽器。
扱うのには長い練習期間が必要とされ、美しい音色を響かせるにはさらに訓練が必要とのこと。
彼女は、CDやアルバムを出して楽曲発表をするだけでなく、アイヌの文化やアイヌ語を伝えるための講師としても活躍。
彼女を通してアイヌの文化に触れたという人は多く、アイヌ文化を広める活躍をした芸能人の一人です。
2004年に72歳で亡くなるまで、活動を続けていたんですね。
「松前ピリカ」…舞台を中心に活躍していた
女優「松前ピリカ」さんは、舞台を中心に活躍した昭和を代表するアイヌ民族の芸能人です。
17歳で芸能人になることを志して、旅芸人の一座に入りその後は努力を続け才能が開花し「美声」の持ち主として知られるようになりました。
「松前ピリカ一座」を主催するに至り、多くの芸能人を抱える座長として多方面で活躍するようになったんですね。
全国各地を巡業しては、圧倒的な歌唱力などを披露して一躍その名は全国に広まります。
芸能人としての活動だけじゃなく、慈善活動にも積極的に携わり、寄付や植樹などをしアイヌ文化に思いをはせていました。
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アイヌ民族の芸能人が少ない理由とは?
アイヌ民族出身の芸能人で、一番有名なのは宇梶剛士さんでしょう。
ここではそれ以外のアイヌの芸能人を紹介しましたが、全体的には非常に少ないと理解できます。
ここまで芸能人の中にアイヌの人が少ない理由としては、「アイヌ民族の人口がヤマト民族に比べて少ない」という点が挙げられるのです。
現在、日本にアイヌ民族がどれだけいるのか、正確なデータが存在しておらずハッキリとしたことは分かっていません。
もしかしたら、アイヌの末裔でも集落から離れた場所で生活をしているなら、自身がアイヌの末裔と知らないで育った可能性もあるでしょう。
ですから、今後はさらにアイヌ民族の芸能人は減っていくと予想されています。
アイヌ民族の芸能人に見られる意外な共通点
アイヌ民族の芸能人を見ると、意外な共通点がある事に気付きます。
それは、ほとんどの場合、芸能人として活動する一方でアイヌの文化や伝統を伝え後世に残そうと活動しているという点です。
アイヌの伝統的な楽器を演奏したり、どんな文化だったのかを講演という形式で伝える活動をしているんですね。
それだけアイヌを深く愛しており、廃れていく危機感を強く持ち、限られた時間の中で最大限広める努力をしています。
「アイヌ出身」だった芸能人まとめ
ここでは、実は「アイヌ出身」だった意外な芸能人8名について紹介していきました。
アイヌ民族の芸能人は全体として非常に少なく、テレビに出演している人となれば限られてきます。
それでも伝統的な楽器や歌を用いて、独特の世界観を演出するため国内外で高い評価を得ているケースが多いです。
今後、アイヌ民族の芸能人がどんな形で登場するのか、注目していきましょう。